日本の5分の1の面積、北海道くらいの大きさのUAE。人口は約980万人。国土の大部分が砂漠で、人が暮らせるエリアは限られているにもかかわらず、2020年には1,100万人を超えると予測されています。

 

アラブ首長国連邦の人口の推移(2013～2022年)

 

出典：世界のネタ帳

http://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=LP&c1=AE&s=2013&e=2022

 

UAEの経済の中心であるドバイの人口は、2014年で約230万人。一時滞在者や周辺地域に住み昼間ドバイへ来る人も含めると約680万人。
参照：http://www.dubai-online.com/essential/population/

先日ドバイでここから15ヵ月で21校開校するという報道がありました。

ドバイの私立学校を管理する政府機関は、今後10年間に生徒数が470,000人に増加すると見込んでいて、10年以内に私立学校120校が開設されると予測しています。

今年、ドバイでは185の私立校、273,599人の生徒が支払った金額は総額68億円で、その88％が外国人でした。

 

参照：https://www.thenational.ae/uae/dubai-to-have-21-new-private-schools-over-next-15-months-1.919

 

今回は、そんな爆発的に人口も学校も増えているUAEの学校事情についてみなさんにご紹介します。

 

UAEの学校制度について

UAEの学校制度は、小学校から大学までの就学期間は６．３．３．４と日本と同じです。

しかし、小学校入学を1年早めることができるため、21歳で卒業の人もいます。

義務教育期間は小学校の6年間のみですが、たいていの人は大学まで行きます。

宗教上、私立校は小学校４年生、国立は1年生から男女別学で生活をします。

教育を統括するのは連邦教育省（https://www.moe.gov.ae/En/Pages/Home.aspx）で、日本の文部科学省に当たります。首長国にはそれぞれ教育局が設けられていて、公立学校はイスラム教に基づいた教育が行われています。

参照：http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/world_school/06middleeast/infoC60200.html

 

UAEには学校の展示会がある？

居住者の80％以上が外国人というドバイには、様々な国のインターナショナルスクールがあります。ドバイにある学校の一覧を見てみたところ、ブリティッシュスクールが一番多く、次にアメリカンスクールが多くありました。

参照：http://www.edarabia.com/schools/dubai/

 

ドバイでは、英国式教育・米国式教育などや昼食形態（カフェテリア利用、お弁当持ち込み等）などを入学前に自分で選ぶことができるため、それぞれの学校の特色をアピールしてより多くの生徒を獲得するために、展示会が開催されています。

参照：https://www.theschoolshow.ae/

 

学費世界ランキング

また、先日、ドバイの最大手新聞社である「GULF NEWS」が、学費の高い国ランキングでUAEが2位と発表しました。

参照：

http://gulfnews.com/business/money/uae-school-fees-second-highest-in-the-world-hsbc-study-1.2052333

 

1. Hong Kong: 132,161USD
2. UAE: 99,378 USD
3. Singapore: 70,939 USD
4. USA: 58,464 USD
5. Taiwan: 56,424 USD

※Global :   44,221 USD

 

UAEでは初等教育から大学までの平均学費が約99,378USD（約10,931,580円）

ちなみに、日本は初等教育から大学まで私立に通った場合の平均学費は3,967,880円でした。

参照：

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2015/12/24/1364721_1_1.pdf

 

それぞれの学費事情

・UAE国民で国立に通う場合

学費（※国立のみ）、医療費共に一切かかりません。

・UAE国民で私立に通う場合

国立でないため、学費はかかりますが、医療費は一切かかりません。

・UAE国民以外で国立・私立に通う場合

学費、医療費共にかかります

※ドバイでは、労働ビザをもって働く20～40代の家庭持ちが多くいます。子供を学校に入れる際に、言語面UAEの国立の学校は公用語がアラビア語）や宗教(国教がイスラム教のためイスラムの教えに沿った授業などがある)の観点から、私立に行かせる家庭も多くいます。

 

 

ここがポイント

UAE人は、日本や韓国と同様に非常に学歴を大事にしている傾向があると、UAE現地に住む友人からよく聞きます。そのため、子供の将来の投資のために、UAEに住む人々は子供にかける教育費を多く捻出しようと、上記の新聞記事(学費世界で2位)のような結果になっていくのは、当然のことなのかもしれません。

しかし、UAE内では、日本の文房具（使いやすく、高機能）や、日本の子育てグッズや知育おもちゃなど、まだまだ出ていません。教育や文房具などをテーマとした事業の会社の皆様、人口増加が期待されているUAEで、日本の品質を生かした商材を流通させませんか？

弊社では、家族連れも多いドバイモールでの小売テストマーケティングサービスなど、販路開拓の支援を行っています。是非一度お問い合わせください。

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